防音が必須のマンションへの無垢フローリング施工と、その一般的な施工費はどれくらいになるのか?
通常の合板の防音フローリングならできます
築1980年代のマンションともなると、和室が多くあります。しかも、空き物件の和室ほどさびれた感が満載な部屋はありません(左あるとき手がけた投資物件です)。
畳部屋は寝っ転がるには非常にいいですよね。ただ、今源田落としておはそんなに何部屋も和室はいらないですし、リビングはフローリングがいいですよね。
カフェリフォームとしては、「無垢フローリング」にこだわります。通常の合板のプリント木目にウレタンコートのフローリングであれば、いくらでも安くやってくれるところがありますので、そういったのはそちらに任せるとして。
マンションの防音規格LL45、LL40
そこで一つ問題となるのが、マンションの管理規約にある、LL45といわれる防音規格ですね。この防音規格が何かといえば、床に物を落とした時に階下に騒音が響かないように防音施工をしなさい、といったものです。
このLLは「軽量床衝撃音」といわれるもので、読んで字のごとく、スプーンを落とした時などにする「コーン」といった軽い音になります。
それと対になるのがLHという規格でして、こちらは「重量床衝撃音」といわれるもので、例えば床で子供が飛び跳ねたりして「ドスン」となる重い感じの音になります。LHの規格はマンションの筐体であるコンクリート厚さ(スラブ厚さといいます)に依存するところが大きいので、内装材では防ぐのはなかなかむつかしいでしょう。
で、軽量衝撃音を防げばよいとなるわけですが、これがまたなかなか難しかったりするんですよね。
こちらもスラブの厚みに影響されますし、それに対して内装である床部分の施工がどうされているかにもよります。
古いマンションは防音施工、防音フロアが施工がされてないことが多い
私が実際に見てきたのは、マンションの管理規約ではLL45としながらも、根太による二重床工法で、そのままフローリングが貼ってある場合がありました。これは完全にLL45は満たせてないと思いますが、きっとLL45の規約ができる前に以前の住人が施工してしまっているんでしょうね。
下の人、うるさくなかったんでしょうか。
その点、畳は防音材としての能力はたいしたもので、LL規格であれば、かなりの防音効果になります。当然ですよね。コーン!といった軽い音は畳表面ではしないですから。落としても、トスって感じでしょうか。
まだ防音材がほとんどなかった古い時代のマンションに和室が多くあるのも納得が行きます。
フローリング材でマンションの防音規格をクリアする方法とは?
で、問題は、先ほども言ったっとおり、畳の防音能力は高いものがありますので、それに対してフローリングするとどうなのか、です。
苦情が出たときにLL45の規格をクリアしていなければ、即工事のし直しを要求されます。
そのため今ではいろいろいな防音材が出回っています。コンクリに直に敷き詰めて、その上にフローリングを貼るもの。根太床式にしますが、その根太にかわるものにゴムなどをつけて響かないようにするもの。捨て貼りの板にゴムマットを敷くもの。などなど。
まぁそれぞれ特徴があります。
マンションの防音施工の方法とは?
で、一番簡単なのは、遮音(防音)フローリングを敷いてしまうものですね。畳を取っ払った後のスラブに直接遮音(防汚)フローリングを施工してしまえばよいです。
ただし、この床は正直ふわふわしてしまうので、純粋にフローリングのように思えるかといえば、ちょっと疑問になりますね。カーペットの表面が固くなっただけ、ようなイメージでしょうか。
無垢フローリング材ではこういった仕様のものはなかなかないのが現実ですし、あっても相当高いのが存在しているのは知っています。
ただし、このふわふわなクッション付きのフローリングはマンション管理組合に出す資料も簡単です。もともと大手のメーカーが作成した規格品を用いるので、商品名を出せばいいだけですから。
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