無垢フローリングの表面仕上げ



無垢フローリングの表面仕上げとは?

まず、無垢フローリングは天然木の一枚板、もしくはユニットと呼ばれる、何枚かをつなぎ合わせたタイプになるのですが、いずれにしても、全体が同一材です。無垢、です。

べニア合板のようにシートを集めて、その表面にしても、合板フローリングのように木目をプリントした化粧シートが付いているわけではないので、木の質感そのままです。

で、そのような無垢材の表面は、いうなればきりだされた材木そのままといっていいでしょう。そのままでは傷んでしまいますので、なにがしかコーティングが施されるわけですが。

では、そのコーティングというのがどういった状態になっているのかといえば、、、それはいろいろです。

どういったものがあるのか、下記に挙げてみました。

これを知らない方は、無垢フローリングのメリットを活かせないかもしれませんから!

・無塗装の無垢フローリング

言葉通り、切りだしたまんまの木の素地そのままのものになります。なんらかしないと、使えないです。汚れが付着しやすくなったり、経時的な劣化にも弱くなってしまうでしょう。

・オイル塗装の無垢フローリング

無垢材に対して何らかのオイル塗装がされているものです。どういったオイルなのかは販売元しかわかりません。オイルの種類もいろいろあるようで、硬いものから、柔らかいものまで。ものによっては硬化して樹脂のようになるものもあるようです。

・ウレタン塗装の無垢フローリング

ウレタンという樹脂のコーティングされているものです。耐久性や汚れなどには強いですが、これやっちゃうと木じゃないですよね。一番無垢フローリングの意味をなくしてしまうコーティングですね。

・UV塗装の無垢フローリング

これもウレタン同様、樹脂コーティングになります。木ではなくなってしまい、無垢フローリングの味が全くなくなってしまいますね。

 

と、大体こんなものがあります。

で、弊社として扱うのは、無塗装+ワックス仕上げ、です。ワックスにもいろいろ種類がありますが、自然素材のものに限定しましょう。

昔、学校の床を処理したような、工業製品的なワックスではなくてロウ蜜だとか天然素材のものがいいですね。

 

なぜ無塗装品にワックス仕上げと無垢フローリングの仕様を限定しているのか?

無垢フローリング仕上げ方弊社としての取り扱いは、無塗装の無垢フローリングにワックスを塗ったものを利用したいと思っています。

なぜ、その組み合わせに限定して利用するのか。

まず、ウレタン塗装、UV塗装を選択しないのは、それだったら合板フローリングでいいじゃん!っていうのが理由です。

せっかく無垢の材料を使って、木の質感を得たいのに、樹脂コーティングされた材料をつかっていては、化粧板に薄っぺらい天然木をつかった合板フローリングと何ら変わらないからです。

それだったら、むしろ合板を使ったほうが耐久性にしろお値段にしろ施工性にしろ、よっぽどましかなと思うわけでして。樹脂コーティングがされている無垢フローリングをえらぶのであれば、そちらをお勧めしますよ。

で、次に、どうしてオイル塗装品(既製品)を使わないかというと、今後メンテナンスを行っていくうえで、どういったオイルを使用していけばよいかがわからないからです。



わかりますよ、実際は。メーカーに聞けばよいですから。

ただ、どこのどういったオイルだか素性がわからないようなものをつかっていたりしたら、入手するのも面倒だったり、というのがあります。

オイルなどの塗装剤というのは相性がありまして、おなじ油でも産地が違ったり、製造過程が違ったり、いろいろな理由で成分が異なるとおかしな反応をしたりなじまなかったり、化合物というのはほんと何があるかわからないから嫌です。

そういったこともあって、はじめからこちらでコントロールできる材料がよいということで、無塗装品にワックス仕上げという形にしています。オイルでも購入できるものであれば、OKでしょう。

 

ラッペンワックスで、そのワックスも指定してしまいましょう!

こちらのラッペンワックス、というものです。

使い勝手はかなり良いです。かなりの粘性がありますので、塗るときに非常に楽ですし、食べても大丈夫なので、小さいお子さんがいるご家庭など、赤ちゃんが床をなめちゃった!なんてことになっても、大丈夫なわけでして。

そうなんです。

カフェリフォームがもうひとつ天然素材にこだわる理由は、そこにあります。

安全性ですね。ホルムアルデヒドとか、そういうの。

最近の内装材量ではあまりそういった話は聞きませんが、例えば、防音材料にしてもゴムを使ったものは結構においがあったり、化学物質が出てもおかしくありません。

(実は、私、化学系大学院の出身だったりします)

そういった意味でも、無垢の一枚板ですとか、漆喰の壁というのはそれ以外には何も使っていないことがわかりますので、安心して利用できる、ということになりますね。

もちろん、このラッペンワックスも天然素材からできたものになります。

ほかにもロウ蜜ワックスなどもありますが、塗りやすさも含めて、こちらを選択しました。

 

たったこれだけ!簡単ワックスの塗り方

で、せっかくなんで、ワックスの塗り方の注意事項などを。

このワックスなんですが、上でもあげたとおり、粘性が高いものになります。冬など温度がさがると、固形に近くなります。温めると、どろーっとなりますし、夏だとトロトロです。

で、こちらをスポンジか、布などにちょっとつけて、うすーく引き伸ばします。しつこく引き伸ばします。一度塗りしかしません。二度塗りは決してしないように!

で、むらなくうすーく引き伸ばすようにして塗ったら数時間待ちます。

そうすると木にしみこんでいきます。

そうしたら、乾燥したタオル、もしくは雑巾で余分なワックスをふき取ります。

これだけで終了です。

 

で、やってはいけないことを書いておきます。

先ほども言った通り、二度塗りです。このワックスはしつこいようですが、オイルとは違ってこてこてです。

で、残ります。この残ったワックスはどうなるかというと、表面で固まります。しかも、べとべとしますので、手に負えません。。

そうなったらどうするか。

洗剤を付けったタオルでごしごしと拭くか、サンダーで削ってしまうか。

サンダーの場合は、すぐにやすりの目が詰まってしまうので、頻繁に交換が必要です。

 

以上がワックスの塗り方ですので、くれぐれも塗りすぎないように注意してくださいね。

 

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