ドアの交換って必要?
建具って総称してしまうと、ちょっと乱暴かな、とはおもいますが、要するに、ドアです。ドア。
ほかにも襖や玄関ドア、その他ありそうですが、当社の行うカフェリフォームという観点と照らし合わせて、ドアの交換のみに絞ってみました。
で、その交換が必要あるかどうかなのですが、はっきり言って、あります。
もちろん、今回のプランが中古マンションで格安なものを狙う、というコンセプトがありますので、そういった物件に関していえば、必要になること間違いなしです。
なぜ必要なのか。
とにかく、見栄えですね。
古いです。デザインが。使っている材料が。ドアノブも今の時代ある?っていうものが付いていたり。
あとは、丁番がさびていることもあります。高確率で。
なので、交換するのは必須かと思うわけです。
交換しなくてもよい方法を上げるとすると、表面の化粧をどうにか直して、ドアノブを交換する、というところでしょうか。やり方としては、接着するタイプの薄い塩ビのフローリングを模したシートがありますが、それを一面にはってしまう、という方法があると思います。
ドア一枚を埋めるとすると、どうでしょう、材料代として、1万円くらいあればいいのかな。一枚90×10cm位のものが一枚400円だかだったので、ドアのサイズに依りますが両面合わせて25枚程度必要になりますので。
あとは、ドアノブ5000円ほど出せば、ばっちりでしょうね
これだけですごい変わるものと思います。ただ、賃貸住宅なんかはこういった感じでもよい気がしますが、ご自身が住む家となると、どうでしょうか。ちょっと寂しいですよね。
ということも踏まえて、ドア交換がどれほどするのか、というのを考えてみましょう。
築25年くらいの中古マンションのドアの問題点
ここでひとつ、ハードルがあります。
中古マンション、特に、築25年以上たったもの、サイトいつみるかによって築25年も変わってしまいますので、おおよそ平成一桁以前のマンションに多いと思ってもらえばよいでしょうか。
それ蔵のマンションになると、なぜかドアが低いです。サイズでいったら180cm。
最近の大柄のお兄ちゃんだと、あたまがつっかえちゃうサイズですね。当時の日本成人にはそれほど背の高い人はまれだった、といいうことでしょうか。
なので、昭和に建設されたマンションは、ほぼ間違いなく、180cmのドアになると思います。
まぁ、背の高さだけだよね。
物件選ぶのは奥さんだしね。女性だからそんなに背の高い人はいないしね。
なんて余裕をこいていると、そこが問題になったりしますw
なぜか!
それは、今売っているドアというのが200cmサイズなのです!
もう今や180cmサイズの新品のデザインのよいドアはないと思ったほうがいいですね。大変なことです。
ここが一つの盲点だったりします。
どこかのショールームにいって、これはいい!というものに出会ったとしましょう。で、サイズを聞いてみたら幅は各種あるものの、高さがどうにもならない、ということがあったりします。
私の場合、どうしているかというと、自作ですw
基本的に大工がいれば、作れます。材料を買ってきて、ホームセンターで板を買ってきて(カットもしてもらう)、つなぎ合わせればよい。
あとは、そのままの表面では使えないので、ペイントするなり、オイルを塗るなり、そこは自由です。天然木を使ってしまえば、それだけでも立派なドアになります。
材料代でいったら、一枚5000円くらいでしょうか。ペイントをどうするかに依りますが。
まぁ、ドアの本体については、どこかで探すとしましょう。
ドアの施工費、ただし、ドア枠をそのまま使ってみる
さて、ドアの施工にかかる施工費ですが、こんな感じかと思います。
まず、ドアを交換するので、当然捨てないといけません。その廃棄費用があります。
ドア一枚3000円と見積もっておきましょう。
基本的に廃棄は産廃業者になりますので、大工の工賃に入れてうやむやに、ということは不可能です。
数があれば、もっと割安になっていくものと思いますが。
あとは、お客様の手で、地域の廃棄場所に捨てるのも手です。これだと、千円以下になります。
次に工賃です。
こちらは人をやとってしまう、ということになりますので、結局1~2万円はかかります。
一枚なら半日で済んでしまうので、半値ですね。
あとは、ドアの本体価格がいかほどかになりますので、それを足してもらえればよいかと。
そうしますと、だいたい結論的にはこんな感じですね。
ドア本体 + 15000円
くらいでしょうか。
一つ抜けていました。この場合、もどもどあったドア枠をそのまま使う必要がある、というのが前提です。そうしますと、ドア材質が限られてしまいます。つまり、ドアのほうをドア枠に合わせる、ということをしないといけないわけです。
そうしますと、ドアの選択肢はおのずと限られてしまいますので、ご注意ください。
特に築30年もすると企画自体が違ってきますし、ぴったりサイズがあてはまるドアはまずないと思ったほうがいいと思います。
ドア枠から変えてしまうとどうなる?
もし、どうしてもこのドアがいい!というものがあったとします。ホームセンターで売っているようなフラッシュドアで、どうしてもこれがいいのだけど、ということはまずないので、よくあるアウトレット品などで、大手メーカーが出しているデザインドアがあったとします。
それがドア枠付きでうっているもので、いくらくらいでしょうか。
どうでしょう。安いもので5万円はくだらないのではないでしょうか。
さて、このドア枠を変えてしまう、ということですが、結論から言うと、「そもそもできるかどうかわからない」、ということから始まり、おそらく半分の確率でできないことがわかります。
要は、ドア枠を広げるようなスペースが上にあるか、ということです。
マンション設計は、その間取りをうまくやっていて、梁(コンクリでできてる)が走っている個所が低くなるわけですが、その梁部分に各部屋の区切りを持ってきて、そこにドアが設けられている可能性が高いからです。
お住まいがマンションでしたら、部屋の天井を見て下さい。壁との境目をみると、梁が走っていませんか?
当然、部屋の隅に梁を置くので、そこに壁ができ、壁があるところにドアができるので、仕方ないですね。
このような位置にドアがある場合、上に広げることは不可能になります。梁は通常コンクリでできているので、削ることはできませんし、道具があったとしても構造体なので手を出すことはできませんから。
参考までにドア枠まで変えた場合の見積もりを考えてみると、
壁やドア枠までみ出てきてしまうので、ごみ処分費1万円 とします。
壊した壁や、再度ドア枠を施工しないといけないので2人×2日間必要として、施工費8万円 とします。
あとは、新規ドア、ドア枠の購入費になります。
先ほども言ったっとおり、ドア枠を替えないといけないほど気に入ったドア!となったら、ドア枠合わせ10万円くらいでしょうか。
合計しますと
ゴミ処理費用 1万円
施工費 8万円
ドア材料費 10万円
計19万円から、ということになりますね。
ドア一枚変えるだけで、これだけかかるのも、大変ですよね。
カスタムでも、ドアを旧ドア枠に合わせてしまったほうが安くつくように思います。
さて、カフェリフォームではどうするか。
どうしましょうね。。