『DIYで漆喰を塗る!~漆喰とは』壁のリフォームをしてみる

漆喰ってなんですか?

壁紙の定番、石目調が漆喰を模してます

壁紙でも石目調といった種類の中にありますよね。表面がなみうった白、もしくはアイボリーのもの。あれ、漆喰壁をイメージして作られています。

壁紙をリフォームする際、よく使われる定番かとおもいます。が、実際のものとは全く質感がことなります。

漆喰という物質とは?

で、漆喰というのは何か。

昔ながらに日本の家屋に使われてきた土壁ですね。姫路城の真っ白な城壁、あれは漆喰の白さです。
大まかに言うと、石灰、ということになるんですが、それゆえ、あの白さになっているわけですね。

ラインカーの白い粉。あれが石灰です。

ただ、そのまま、粉だけではたたいたら割れてしまったりボロボロと崩れてきたりしてしまうので、大体繊維状のものが混ぜられています。この繊維状のものが塗るときに結構大変になったりしますが。

特徴は呼吸する壁

最大の特徴としては、呼吸する壁、といわれることでしょうか。内部には微小な空洞、気泡(目に見えるわけではないです)とでもいいましょうか、が水分を吸収、排出するなどする調湿機能などがあるといわれています。

正直なところ、私のうちはすべての部屋が漆喰塗りなのですが、体感的にはよくわかりませんw
あーでも、ちょっと夏でもひんやりするという感じでしょうか。

上塗りできて補修が楽

で、もう一つの特徴は、上塗りできる、というところでしょうか。今や漆喰というのは粉だけであればホームセンターでも簡単に購入できますし、粉の状態なら保存ができます。(もともと高いものでもないですが)

なので、補修が簡単に行えるのもメリット化と思います。

壁紙の場合、敗れただの落書きが取れないなどなった場合、貼替しかできませんし、貼り換える範囲も一部だけになってしまうと、経年で色あせてしまったものだと、確実に貼替個所がわかってしまいますから。

経年変化も非常に少ない

その点、漆喰であれば上塗りが可能なので、簡単に補修ができます。また経年劣化という点では、そうですね。我が家はすでに7年たていますが、全く白いままですし、上塗りをしても目立ちません。

白すぎる城の姫路城(別名白鷺城)はずっと白いままですよね。
しかも、屋外の壁で、です。もちろん清掃、補修は常にしているかと思いまうすが。

漆喰の耐久性は?

もともとの色は白

外壁でも白いまま保っているんです、ってことなんですが、じゃぁ、色付きはどうなるのか。そもそも、石灰に色付きがあるのかといわれると、ないです。あれは物質そのものの色なので、白は白になってしまいます。

どうやって着色するかといえば、色付きの顔料の粉を混ぜる、ということですね。ホームセンターなんかでも着色用の粉が売ってますが、あれです。

じゃぁ、顔料って何?ってことですが、簡単に言えば、石、焼き物、ですね。セラミック、というやつです。

着色の顔料とは?

金属は酸化すると色が付きます。さびるというやつですね。

鉄なら赤とか。で、そういう酸化物というのが、いわゆる焼き物の原料になっていますし、岩石なんかもそうです。

こちらは粉が肺に入った、なんてことになると粉塵被害になってしまいますが、肌などについても無害なので、化粧品はこの顔料というものが着色剤になっているとおもいます。

で、耐久性に戻りますが、顔料はその耐久性が非常に優れているものです。科学的な安定性が非常に高いからですね。先ほども言ったっとり、「酸化物」そのものが色合いを出しているわけで、その酸化物自体が分子レベルで分解、もしくは変質されない限りは、この色は続きます。

岩石や焼き物って、ずっと変わりませんよね。その色。

なので、顔料で着色した漆喰の壁というのは、半永久的に色が変わりません。

それに対して耐久性の低いものは、「インク」に代表される、染料、という有機物からなる着色剤ですね。こちらは有機物という化学的に非常に弱い物質なので、太陽光などに含まれる紫外線、温湿度の変化などはそれを破壊し、色あせてしまいます。

本棚の背表紙が拍子に比べて色あせるのも、そのせいですね。

あとは、プリインターの印刷物とか。色あせないっていうものは顔料インク、というインクの着色に先ほどの顔料を使ったもので、そうでないものは染料からなるものだったりします。

ということで、色あせ、というのが基本的に起こらない着色がされているというわけです。

ただし、黒ずみや黄ばみ、といったものは起こりますので、その点は注意が必要です。

現実的には、うちも相当な年数がたっていますが、塗り重ねても変わらぬ白って感じですね。はい。

何と言っても、漆喰塗りでDIY!

最近はこの漆喰というのもいろいろなものが出てきています。色付きのものから、粉だけのもの、スサといった繊維によって強化されるものなどなど。

中でも、はじめからこねてあるものについては、非常に使いやすいと思います。その分、お値段は張ってしまいますが。この練作業は非常にむつかしいし、メンドクサイので、飛ばしてもいいかと思いますが。

そして左官道具も大した値段がかかりません。正直、100円均一で売っているものでも面を塗る分には全く支障はありません。角などはちょっと違った道具が必要ですが。

なので、「壁のリフォームがしたい!」となった時は、簡単に壁紙屋を呼ばずに、家族で楽しみながら漆喰の壁を塗ってしまう、というのもひとつの余興としてありかな、と考えています。

もちろん、我が家は家族、といっても当時は妻だけでしたが、と一緒に塗りました。

はじめはへたくそなむちゃくちゃなこて跡でしたが、慣れるとこれまた自由になったり。つるっとしたものから、ちょっと凹凸のあるものから。

壁紙ではちょっと感じることのできない質感のお部屋に仕上がりますよ!

結構、筋肉痛になったりしますけどねw

 

 

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