この新制度っていうのは一体誰が
またしても新制度ができそうですね。国によるものということで、かなりの効力がなるのではないか、という気がしています。
これも中古住宅の活性化をもくてきとして政策と思いますが、大企業を有利にするだけ、といったいつもの利益主義でなければよいのですが。
なんせ、リフォームというのが名前のある大企業がやろうとも、結局は下請けに出して職人がやるだけ。その職人は大企業の仕事も受けるし、個人の仕事儲けるし、自分でも開拓できれば直接やるわけでして。いったいこの資格にどういった意味があるのか、ですね。
さて、その注目の記事「国がリフォーム団体に「お墨付き」登録制度を公表」の概略ですが。
まずは、このリフォーム団体とは何ぞや、ということですが、今もあるのかわからないのですが、5つの要件をクリアした団体であれば、国が公認したリフォーム団体となりえるといわけです。
で、その公認されたリフォーム団体に所属している各事業者はそこからの信頼、まぁ、ブランドといってもいいのでしょうか、をもらえるというわけです。
宅建の鳩のマークの宅建協会、みたいなものですかね。リフォーム団体にはおそらく保証金制度というのはないように思いますが。
いや、これが公認団体となったら、何しでかすかわからないですね。
で、その公認リフォーム団体が何をするかというと、国からの国に登録業者の通達や、消費者等からの相談を報告したりするわけです。そして国からの一定の指導を受け、その指導の下に所属しているリフォーム業者に指導を行うと。
やってることはほぼ宅建協会と変わらない気がしますね。
で、一番胡散臭いのは、そのリフォーム団体というのが資格を発行できそう感じであるというところですね。
ということで、今まで独自で動いていたリフォーム業者をある程度まとめあげるリフォーム団体を作ろうという動きです。
それによって、今や各方面からリフォーム業に参入してくる企業をわかりやすく、信頼できるものとし、消費者に安心してやってもらえるように努めると。それが狙いみたいですが。
やっぱりおかしな経費が発生しそう
まず、この国の承認というのが、いったいどれだけ適正なものになるのか、それ自体があやしいな、というのが感想ですね。
またおかしな管理制度を作って、余計な税金を使うんじゃないかと。それによっておかしな利益の生み方が発生するんではないかと。
先ほどから宅建協会と似てるな、ということを出していますが、土地建物の取引というのも、消費者が高額な不動産を安心して取引できるようにするため、公認団体を作った、というのが目的なわけですが、果たして、機能しているかというと、内情を知っている私からすると、被害があったら何も対応できない、というのが実感です。
実は、詐欺事件を知ってまして。宅建協会には補償金といって被害額1000万円までなら保障されるという制度があるのですが、事件が何件も続けば、それでパーになります。
要するに、宅建協会の管理能力がこれっぽちもなく、事件報告があっても、その詐欺業者の取引を止められない体たらくです。なにせ、そういった事件などには全く素人の、ただの街の不動産屋が寄り集まっている団体だから。
で、その協会の事務というのは、ほんとに事務手続きしかできないので、どうにもならない。で、その事務手続きとと何か起こっても何も対応できない協会役員を食わせるために、とんでもなく高い加盟金をとる。
そんなビジネスです。
国が公認して、その資格がなければ土地建物の取引ができない、というものでなければ、入りませんよ、正直。
こちらのコラム「マンションなんて、大手だろうが弱小だろうがかわらないじゃん?」でも書いた通り、いっくら上場企業の大手だって傾くマンション作ってしまうんだから。その資格があったってどうにもなりはしません。
問題がおこったてから保証するんじゃありません。問題が起きないことに努力しない限りは。
公認リフォーム団体が儲ける構図?
そして断言します。この国からの公認をうけたリフォーム団体は、あらゆる手法をとって稼ぎに走ると思います。要するに、BtoBという商売ですね。企業相手のビジネス。
すでに書いてありますからね。公認団体からリフォーム業者が資格取得などのサービスを受けられると。なんですか?資格って。
独自資格って書いてありますが。
きっと、リフォーム業者、特に小さいところなどは、この資格をとれば仕事が舞い込んでくるんだ!とおもってとりますよ。何十万、もしかしたら100万円とか行くかもしれません。そういった資格をとって、どうなりますか?変わりませんよね。
作業、技術的な話で行けば、今更資格などとらなくても、しっかりできるわけですから。
今や世間にはいろいろ資格がありますよね。そうそう、今最も話題の中国食品偽装問題ですけど、偽装じゃないですね、腐敗食肉混入問題ですか、あれもそうですよね。
食品業界で権威のあるとされるHACCPという資格。こちらもそういった資格団体が発足して資格の発行をしているわけですが、結局こういったことは企業や個人の裁量で何とでもなります。
ISOだって同じ表なものです。工業系の話になりますが、あれだって管理がほんとにその通り言っているのか?
監査員がまわってくるときに、ちょっと勉強して答えられるようにしとけ、くらいでしょう。書類棚がめんどくさくなったくらいですよね。その資格、ISOなんとか、という名前をとるためにお金を払っているだけ。
彼らはそれを売って儲けているわけですよね。なので、次から次へバージョンアップして資格を発行しなくてはやっていけないと。
カウンセラーとか、ネイルの資格もそうですよね。
いらないでしょ?開業するのにそんな資格。でも、その資格がないとお客が来ないんじゃないかとか、看板がもらえて客寄せになるんじゃないかとか、そういった幻想を抱くわけですよね。で、その資格を取るために何十万円という大金を払うわけです。
資格を与える協会も、どんどん発行しないと食っていけないから、どんどん資格者は増えますよね。その結果、客が取れるどころか、同じような資格者による市場の取り合い。そんなところでしかありません。
結局は、資格を考えた時点で、それを発行する協会や団体の儲けにしかならないと。そんなのばかり作ってどうするんだ、と思うんですけどね。
なので、うちはどこにも所属するつもりはありませんし、むしろそれで信用を得られるような企業を目指していきます。
業界団体なんて、なくってもいい、が持論です!
では、また。