日本の住宅事情はこんな数値
弊社サイトでは、中古マンションをカフェのようにリフォームしてしまおう!というサービスを展開しているわけですが、いかんせん、日本の場合、中古住宅の市場があまりにも小さい、といった問題があります。
そういった話は聞いてはいたんですが、実際にどういった規模、市場での割合なのか、までは把握していませんでした。(もっと調べろよ!っていわれそうですが)
さて、そんな中、日経新聞に下記のような見出しの記事がでていましたので、そのあたりについて弊社として考えてみました。
「中古住宅、購入しやすく リフォーム融資優遇へ」
さて、記事の内容ですが。
日本における中古住宅市場は新築に比べ小さいのは以前より知っていましたが、その数値としては、新築9割、中古1割、だそうです。実際リフォーム展開をしていて、そこまですくないの?と驚いています。そりゃ政府もそちらに目を向けてもらわないと!
これはサイト内でもお伝えしていることですが、これまではリフォームするのにその金額によってはローンを借りる必要がありました。ただし、金利が高く、返済期間も短いローンになります。
そこで、今回の施策として、一般に住宅ローンを組む時のフラット35にリフォーム代も入れられると。これまでにも住宅ローンとリフォームローンを一緒に借りれるといった形もあったのですが、手続きやらなんやらで面倒だったことは否めません。
中古住宅市場の活性化のために、国土交通省が年内にもこの一体型ローンを広めるために政令を改正するとのことです。
そうなると業者としても楽になるのが、税金関係ですね。
これまではその住宅ローンとリフォームローンが一緒にできないために、中古物件が売れない、といったことを解消するため、まずは業者が買い取って、それに対してリフォームを施し、リフォーム物件として売る形がとられてきました。
今回、リフォーム代金もローンに加わるとなれば、業者としては税金を払う必要がなくなる、といった算段です。高いんですよ、この税金。不動産取得税が主に、ですが。
政府は中古住宅とリフォーム市場の拡大を成長戦略の一つと位置づけており、20年までに市場規模を20兆円と倍増する目標を掲げるそうな。
とのことで、市場規模が拡大していくだろう、というか政府方針なんで、そうならないといけないわけでして、わが社としては追い風ととるしかない状況です。
株ではないですが、政府方針には乗っかれ、ですね。
リフォーム価格を他の業界と比べると?
さて、この記事の中でリフォーム代金の中央値が600万円とありました。600万円が中央値、なんですね。であればですよ。1000万円のリフォームというのもありうるわけで、そうなりますと、上物一軒が建ってしまいそうな感じが否めません。
TV番組である「ビフォアーアフター」までいくとそうなりますが。あれは完全に骨組になるまで解体しちゃいますもんね。家が。私の場合、戸建てはやってませんので、戸建てとマンションの違いはあるかと思いますが、なぜそこまでかかるのかは、ちょっと解せないところでもあります。
はっきりいって、このリフォーム価格自体が市場の成長を妨げている根本的な要因であろうと私は考えています。だってそうでしょう?知り合いに内装会社を経営しているものがいますが、リフォーム事業だけで自宅の建て替えを3回してたりします。
わかりますか?普通のサラリーマンであれば、一生働いて家1軒ですよね。それが3回もできてしまう。
この歪みがなんだかわかりますでしょうか。そう、価格が適切でない。それにつきます。適切でない、というのは語弊ですね。業界相場があると思いますので、その業界相場が知らないところでここまで上がっているわけですね。
もともと○○○な業界ですから、仕方ないでしょうか。
最近ではそういった風潮に一石投じようと、母体が建築、建設とは関係ない商社に近い会社がリフォームを手掛けるようになってきました。これまで設備を使ってきた会社が、設備の低価格をもとに値段を決めていくという手法です。
これができるようになったのはなぜか。それは、ネットが環境をかえたといえます。
家を建てる、リフォームするとなると、これまでは地域の工務店しかなかったものが、ネットによってどこに住んでいる人にもアプローチできるようになったからです。あとは、実際に動いてもらいたい職人を探せばよい、といった形ですね。
もともと建築業界でないものが参入することによって、もともとその風習を知らないわけですから、新しい基準ですべてを行うことができます。
ただし、その先もあって、仕事を受けるまではその商社相場だったのが、現場に落ちた段階で建築相場になってしまうこともあります。要するに、オプション価格を工務店が決めてしまう状態です。
ちょっとした工事が追加になったら、一気に価格が跳ね上がった、なんてことになったりですね。そのあたりが、まだぜい弱であるといえます。
さて、その中で弊社の立ち位置としては、投資家がリフォーム業界に参入、となるわけでして、また違った視点から物事を考えていけたらと思います。
そして今回、住宅ローンとリフォームローンが一体型になることによる変化で、また違った風潮がうまれてくるのではないか、と期待しています。昔の風潮が戻ってこないといいのですが。
さて、これからの業界はどうなることやら!