普通の明かりとは少し異なる玄関照明
照明とは、明るく照らす、見やすく照らす、のが普通です。あとは、間接照明といわれるおしゃれな空間を演出する照らし方、ですね。
トイレの場合、急いでいるときにもすぐにつくように白熱灯が使われていたりしますし、最近ではLEDのライトがもろもろの課題をクリアすることによって普及してきました。
ただ、なんか目がちかちかするんですよね、LED照明は。それもだんだんとクリアされては来ていますが。
やっぱり白熱灯が一番柔らかい明かりで好きですが、効率が悪いってことで生産が中止されてしまったんですよね。いつまで在庫があるのでしょうか。
在庫のあるうちに、LEDがもっと進化しないかなと思う次第です。もちろんお値段的にも。
照明には、その照らし方から、その発光素子の種類から、その形まで様々な形態があります。
玄関照明の形はなにがいい?
「その形まで様々な形態がある」、と簡単に流しましたが、この形というのが、シーリング、スポット、ペンダント、壁掛けなどをさします。
築30年もするマンションとなると、天井が低いことが多々あります。というか、それが標準になってしまいます。そうなった場合、ペンダントライトは使いにくい照明となってしまいます。
シーリングライトはつまらないデザインが多いのも事実です。いいものは10万円以上したり。昨今のシーリングライトが1万円もあれば買えるのを考えると、そこまで使うかどうか。
壁掛けライトは、配線が困難ですね。壁にスイッチを通した電源配線をもっていこないといけないですから。工事が大変なことになってしまいます。
もちろん、間接照明も照明を埋めるところから始まり、配線まで埋め込むなど工事が必要です。
じゃぁ、玄関照明はいったいどのタイプにすべきなのか。
やっぱりペンダントがいいかな、と思います。ペンダントライトも、リビングや個室ではちょっと垂れ下がって邪魔になる場合がありますが、玄関であればその位置を動線の邪魔にならないところに配置すればそれほど気になることはありません。
例えば壁際に寄せるとか。
棚やシューズボックスをしっかり照らせる位置であれば、問題ありませんよね。細かい文字を読むわけではないですから。
きれいに照らせない照明ってあり?
で、どういった形態でも共通するのが、「見易さ」というのが絶対条件のように感じます。みにくい照明ってなんだ?ってなりますよね。江戸時代の油やろうそくじゃないんだから。
見にくいとは?
まずは輝度が足りないということでしょう。LEDライトが出たての頃は、輝度がいまいちありませんでしたね。そのくせ値段ばっかり高いんで、誰も買わなかったと思います。
次に、発光周波数とでも言いましょうか。自然光に近い蛍光灯であれば、多くの可視光を網羅していますし、白熱灯であれば赤っぽい周波数の光線しか出ていないことになります。
本を読むのに、赤っぽい色しかないのはつらいですよね。寝る前には最適ですけど。
そして、ここが使い様だなと思うのですが、明かりが均等にいきわたらないもの、です。片側は暗くて片側は明るいとか。
あるいは、暗いところと明るいところが混在している、影が付いてしまっているような明かり。
現実としてあるのは、シェードに模様が入っているものがあげられるかと思います。シェードに模様ってどんなのかというと、例えばこんなランプ。
シェードのガラス部分いアイアイの格子が入っているんですね。
ぱっと観はかなりおしゃれだ!ってことで部屋に着けたら、なんと見にくい明かりだ!ってなりまして。だったら、玄関照明にいいんじゃないかと。
玄関照明だったら、明かりにムラがあったとしても、せいぜい靴を履くくらいのものですし。
玄関照明は、おしゃれ感を重視していこうというわけですね。
お勧めはアイアンとガラスのシェード
で、このアイアンとガラスのシェードの照明。こちらはデザインがかなり気に入りまして、私が手掛ける物件は無理やりにでもこのタイプを探し出して取り付けてます。
この照明、結構歴史があるみたいで、骨とう品屋に多くあります。なので、普通そういったところで買ったら、一つ5~10万円とかしてしまう代物です。
最近、これを模したものが作られていますが、アイアン部分の作りが全く違ってまして。具体的に言うと、針金を曲げて網目状にして溶接しました、といったちょっと安っぽい作りのものが多くなっています。
やはりロートアイアンと呼ばれる、打ったままの素朴な鉄といった感じのものが非常に味があっていいですね。
多少明かりが不均等でみにくくなったとしても、この照明は玄関に使いたいところです。というか、こういった照明が使えるのは、おそらく玄関か廊下になるのかな。
さて、以上の通り、玄関照明の結論としては、ペンダントライト形式の、アイアンガラスシェードランプ、ということです。
いや、これは個人の好みなので、何とも言えませんけど。一参考にでもなればと思います。
もちろん、ライトは後からでも簡単に変えられますので、物件選びにはあまり関係しないかもしれませんね。