畳から無垢フローリングの標準施工の料金はこれくらい!

・スラブ直置き

おそらくこちらがもっとも多いのではと思います。マンションの構造体であるコンクリ部分(スラブ)に直接畳が敷いてある場合です。この場合は、スラブ上に直接防音施工をして、フローリングを張ればフローリングの部屋が出来上がります。

・根太上げ床置き

次に、根太で二重の上げ床にした合板の上に、畳をいしている場合です。こちらは合板上に防音施工をしてフローリングを貼ります。こちらの構成は、おそらくは隣の部屋がフローリングで、畳の高さを合わせるために調整したのだとおもいます。

また、防音材もスラブ直接か根太床になっているかで使える種類が変わってきますので注意が必要です。

・断熱材置き

最後に、一番厄介なのはこの断熱材を使ったパターンです。スラブ上に砂利が一面に数センチ分敷き詰められており、その上にスタイロフォームといった断熱材(発泡スチロールのもうちょっと硬いようなもの)が敷き詰められており、その上に畳が敷いてあるパターンです。

何が厄介かというと、砂利をどかして、根太をはり、その上に合板を敷いて、更に防音施工をする、といった手間のかかる施工が必要になりますし、断熱材を破棄する必要があります。

砂利と断熱材が圧倒的にめんどくさいです。

おおよそこの3種類になるのではないでしょうか。いずれにしても、隣の部屋と高さを合わせるのであれば、何らかの方法で畳分の5cmを埋める必要があります。

ただ、個室の場合はそのまま段差ありきで終わらせる方法もあります。バリアフリーからは遠くなりますが、よくある転売業者が行う極力お金をかけないリフォーム物件は、そうなっているものと思います。

レベル合わせなき畳から無垢フローリングリフォーム価格は?

では、その価格の根拠について、ここからお話していきますね。

こちらの価格は、上記で紹介した畳部屋の床構成におけるスラブ直置きと根太上げ床置きのものです。断熱材置きは「レベル合わせありの施工」と同様になりますので、そちらをご参照ください。

それでは、段差の高さ調整をせずに施工した場合の料金を見てみましょう。

段差の構成(クリックで画像拡大します)

まずは畳の処理ですね。こちらは産業廃棄物になりますのでゴミ処理料金が発生します。ほかと合わせて2万円くらいでしょうか。なので、街のごみ焼却場に持っていくのも手ですね。そうすれば重さにもよりますが6畳3000円もあれば十分かと。

次に、防音施工になります。

上記でスラブ上に直接施工するものと、根太の上げ床するのとでは適用できるものが違うとしましたが、値段的にはそう変わりませんので高めのほうを。

防音材は0.5坪1万円の、間材費で2万円と思ってもらえばよいでしょうか。

また、防音材はクッション性のある材料なので、その上に下地の合板を置く必要があります。合板とその間材合わせて1万円となるでしょうか。

フローリング代はまちまちですが、カフェリフォーム!を目指すうえでは無垢フローリングが必須でしょう。そうなりますと、0.5坪1万円前後かと思います。接着剤、ビスに2万円ほどでしょうか。

あとは巾木もありますが、こちらも無垢フローリングにあわせて木製のものにするとして、1万円ほどでしょうか。

最大にかかるのは人件費。単純に畳撤去に防音材施工、フローリング張り替えで2日×2人かと思いますので、12万円前後が必要になると思います。

これらをまとめますと、6畳畳部屋を無垢フローリング施工をした場合

  • 畳、その他廃棄処理 2.万円
  • 防音材+間材費 10万円
  • 下地合板+間材費 2万円
  • 無垢フローリング+間材費 8万円
  • 巾木4本、間材費合わせて1万円
  • ワックス 0.5万円
  • 人件費 4人分 12万円 (3人でもいいかもしれませんが、多く見積もっています)

合計で35.5万円ということになります。こちらはあくまで原価になりますので、工務店の管理費が大体2割程、もしくは20万円以上となるため、

実質的な価格として安く見積もって50~60万円前後

になるのではないでしょうか。

参考までにこの防音施工をしなくてもよい場合の(無垢)フローリング張り替えで、床のレベル合わせありのリフォームにパック料金が提示されていまして、そちらの価格を拾ってみました。

こちらのパック料金が適用できるのは、例えば、戸建てで防音規格がない場合に、単純に畳をどかしてフローリングを張る、といった形です。

また、フローリング材はもちろん無垢などではなく、合板フローリングの安いもので、おそらく坪5000円くらい、6畳で1.5万円ではないでしょうか。そちらで見積もった場合のパック料金として示されているのは、

畳からフローリングリフォーム価格 18.5万円

安いです。数字だけ見れば正直安いです。

弊社が出した原価根拠計算からみても約15万円の開きとなりますが、防音材等8万円、無垢フローリング差額4.5万円、人件費3人分9万円、からすると、おおよそ工務店のマージンを考慮しない場のお値段段に近いと思います。

段差(画像をクリックで拡大します)

あとは、レベル合わせの費用がどこに入るかですが、レベル合わせの方法によると思います。ここは正直工務店がどう判断するか、ですね。

実際、パック料金というのは或る条件下でしか適用できません。工務店が見積もりにきて、この状態ではだめですね、といわれたらそれまでです。

工務店の見積もり次第は高額請求

実際に電話で聞きましたが、15.8万円を提示していたサイトに問い合わせてみましたが、「工務店の見積もり次第です」、とのことでした。

おそらく、ちょっとでもイレギュラーが発生すれば、一気に値段が上がるものと思われます。

一日で作業できる範囲として考えられるのは、元の床に根太を入れるだけで調整が可能な範囲、と思われます。

あと、こういったサイトやホームセンターなどがやっている安いパック料金は工務店、もしくは職人の人件費をこれでもかっていうくらい絞っています。職人からすると、こんな金じゃ儲かんねぇよっていう金額です。

なので、イレギュラーが発生すれば、一気にお値段が上がることは間違いなしですね。

もちろん、マンションに必要な防音施工もイレギュラーな工事でしかありませんので、見積もりを取ると何と言われるかは不明です。

防音施工を入れると、原価を考えて逆算すれば、40~50万円が企業努力が見られるお値段かと思います。

 









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