フローリングって、ほんとうは何のこと?
フローリング張り替え施工とは異なる話題です。知識的な話題ですね。
ただ、無垢フローリングを使いこなすにあたり、必要な知識にもなるかと思います。
カフェリフォームは、無垢フローリングが基本ですから!
フローリングというと、畳やカーペットに対して、木質(それに近い)の床材と想像するかと思いますが。
で、そんなフローリングの中でも、「天然木」といって思い出すのが、学校。
むかーし昔を思い出してみますと、学校の廊下、教室は木の板でできてましたよね。って、古すぎます?
私の時代は鉄筋コンクリートと入れ替わりのギリギリでしたね。
味があったなぁ、っておもいます。
よく考えたら、あれ、無垢板ですよね。無垢フローリングですよ。杉が多かったのかな?
節が抜けた穴から下が見えるってね。のぞいてみたりしました。消しゴムや鉛筆も落ちちゃったり。
これら、全部本物の木だったんですね。
今思うと、すごいことですよね。木造の校舎。
今では安全性の問題で取り壊しが相次いでますが。 最近の校舎はコンクリ造なので、リノリウムの床になっていることでしょう。
あの、きゅきゅっとなる、ゴムみたいな床。
先ほど出てきた昔の木造校舎の床、これは紛れもなく天然無垢材のフローリング。ネーミングされてないだけかもしれません。
で、フローリングと一言でいっても、実は材木、木質であるとは限りません。木というか、あの、細長い板材、であるとは限りいません。
実はこの「フローリング」という言葉自体「床材」といういう意味のようで、あの材木の床、という意味でもないようです。
この記事書くために調べたら、そう書いてありましたWikipediaにね。
で、そのフローリングの種類をいろいろとご紹介していきます。
これだけあれば、大体の感触やお値段はつかんでもらえるのかなと。今更ですがw
その上で、無垢フローリングがあなたにとってどの位置にあるのか、確かめてみてはいかがでしょうか。
・クッションフロア
こちらは表面がビニールのような素材でできているもので、それなりの耐久性はあるみたいですし、マットのような感じなので簡単に施工ができたりします。ノリで貼るだけですし簡単にカットもできたりしますので。
図柄はいろいろで、何でもありな感じがします。木製のフローリング調のものから、タイルや大理石調など、ほんとにいろいろです。表面も若干の凹凸感があり、質感も気にしているのがわかります。
防音性能はあまりないようで、というか、薄っぺらいものですからね、防音材を敷かないといけないのは無垢フローリングと同じですね。
単価も非常に安いものから高いものまで、ピンキリでしょうね。そこはどの材料でも同じかと思います。 といってもやはりビニールなので、うーん、賃貸住宅に使われるのがせいぜいかな、と個人的には思います。
・フロアタイル
こちらもクッションフロアとよく似たものですね。タイルということから、正方形をベースに並べて貼っていくようなものになります。
防音性能としては、クッションフロアと同じで、下地に防音処理が当然必要です。
こちらも施工が非常に楽ちんですが、正方形のタイル状なので、いかにずれなくまっすぐ貼って行くかが腕の見せ所のようですね。
一般的にオフィスなどによくあるOAフロアもその一種になります。あちらは絨毯がタイル状になったものと思ったらよいでしょうか。 見た目や質感は、やはりクッションフロア同様それなりのものですので、無垢フローリングとは比べられないですね。
・コルク(タイル)フローリング
コルクといえばワインやシャンパンの栓、といったらわかりやすいでしょうか。あの柔らかいけど、見た木みたいな材料ですね。
これもフローリングになってたりします。
ちょっと歩いたらボロボロとなりそうなんですが、まぁ、そういうわけではないんでしょうね。 防音性能という意味では、もともと防音材にコルクを使うようなこともありますし、それなりにあるようなのですが、やはりフローリング材として加工したものは硬度も強度も防音に用いられるクッション質ではないので、効果はないようす。
その表面処理はいろいろあります。天然オイル処理もあれば、樹脂によるウレタンコーティングまで。無垢フローリング同様、その素材そのものを楽しむのであれば、オイル処理になるのではないでしょうか。
こちらは上記2点にくらべて素材としてのナチュラル感はあるかもしれませんが、無垢フローリングのとはちょっと違いますよね。
知ってましたか?いわゆる「フローリング」もこれだけの種類があります
で、みなさんが「フローリング」と聞いてイメージする、長い板状の床材につてになります。それだけでもその材料構成からいろいろありますし、その特徴も違いますので見ていきたいと思います。
・天然素材フローリング
天然素材、といえば材木も天然素材になるんですが。。
この中でもよく見かけるのが、竹、でしょうか。バンブーのフローリングというのは無垢フローリングを探しているとたまに見かけたりします。
ある意味、無垢フローリング、といってもいいのかな? 素材はそのものを使っている場合もありますし。ただ、バンブーの場合、必ず接着加工は必須なので、集成材的無垢フローリングとしたら良いのかもしれませんね。
この手のものには、籐や麻といった繊維質のものもあるようですが、実際には見たことがありません。
こちらも防音性能は基本的に防音材頼みになりそうです。
見た目に関していえば、コルクもそうなんですが、結局表面をウレタン樹脂などで固めてしまうことが多いので、せっかくの質感が台無し、というのが私の感覚です。 これは無垢フローリングにも言えることなので、せっかくの木の質感を大事にする方法をお教えします!
・複合フローリング
これはいわゆる合板フローリングですね。つまりは、ベニヤの上にツキ板という表面に化粧板を付けたタイプのフローリングになります。安いものだと、ホームセンターに売っているような坪1万円もかからないようなものがあります。
が、質感としては、とても「木」とは思えないような感じですね。
どちらかというと、プリント合板、というような感じでしょうか。こちらは表面がコーティングされており、耐久性なども高いですが、質感、見た目ともに安っぽくなってしまうのは否めません。
お値段が高いものの場合、ツキ板といわれる表面の化粧板は、本物の木材を薄くスライスしたものが貼ってあり、コーティングされているようです。
・単層フローリング
これがいわゆる無垢フローリング、ですね。無垢材にもいろいろあって、その材質によって性質がかなり異なってきます。
パイン材や杉を用いれば、柔らか味はありますが、すぐに傷やへこみが付いてしまいます。 楢、クルミ、カエデなどの木は非常に硬く、傷もつきにくいものとなりますが、やはり比較的高価になります。
その間にあるのが、樺材の無垢フローリングでしょうか。 柔らかくもあり固くもある中間的な存在ですね。価格もそれなりに安価なものが多く、購入しやすいものになります。
これらの無垢材は合板と異なり、伸び縮やそりといったことも起こる可能性があり、施工がむつかしいのも事実です。絶妙な隙間を設けて施工することになりますし、慣れている業者に頼むのが一番ですね。 また、天然素材であり、合板フローリングのようなプリントではないため柄が安定しないのも特徴です。
なので、施工する側は色や模様が固まらないように散らしたりなど、多少は気を使う必要があります。 同じもは一つも存在しないので、面白い床になると思います。
で、この無垢フローリングの質感をもっとも生かすのが、ワックスになります。
そちらについては、また別途詳しく書くことにしましょう。