もっとも面積が広いのが、壁
当然ですよね。部屋の四方を囲んでいるわけですから。窓はありますが、一部に限られるものと思います。
特に、マンションの場合、その間取りから縦長だったりしますと、その大半が壁ということも珍しくありません。
今ではT字の間取りに、最奥のリビングの一面が目いっぱいテラスに窓、という形になっていますが、残念なことに、中古マンションではそこまで最適な間取りがないのが現実です。
なので、壁についても気を使いたいところでしょう。
ましてや、目指すはカフェですから、ふるーい色の褪せた、というか、しみのついた壁紙を放置しておくわけにはいきません。
で、最近はやっているのが、塗り壁ですね。
かつては、日本家屋は各地の城にも代表されるように、壁は土だったわけで。
古い和紙などは、ほんとに土がそのまま吹き付けられているのも珍しくありません。
が、これは汚れがすごいのと、パラパラ落ちてきたりするっていうのがあるので、残念ですが修正しましょうw
どういう壁がいいのか
これも、結局好みなるのでしょうが。
私が気に入って自宅でも使っているのが、漆喰です。
あとは珪藻土というのもありますが、こちらは塗るのがむつかしくて。。私の場合、職人ではない、自分が塗る、というのが前提にあったので、塗りやすい漆喰を選択しました。
この漆喰が洋風なカフェといわれるものに対応できるのかというと、西洋漆喰、という名称もあるくらいで漆喰は西洋でも使われています。
どこが代表的かというと、ギリシャです。
あの、青い海に、白い建物の並んだ街並みを見かけたことはりませんか?
あの、なんだろう、丸いドームみたいな天井に十字架がたってて、青い海を一望しているアングル。
著作権があるだろうから、その画像はのせられませんが、わかります?
あれ、白いのは漆喰です。
屋外でも使えるくらいですね。日本でも、白すぎる城、なんてことになっちゃった愛媛城(白鷺城)も、もちろん漆喰です。
壁紙法が機能的だし、汚れに強いし、という言葉もあるかと思いますが、今一度漆喰を見直してみるのも面白いと思います。
意外と機能的な塗り壁
最近は高機能の壁紙が各社から出てきたりします。汚れが簡単に取れるだとか、においを吸収するとか。
プリントされた図柄は言うまでもありません。
で、こういった機能ですが、漆喰にもないことはありません。
においの吸収、というところまではいかないかもしれませんが、漆喰は呼吸しています。
湿度の調整ができる、ということです。漆喰にはわずかに気泡がその材質に内包されており、その微小な空間によって吸湿したりするわけです。
もちろん、天然素材なので、こちらから悪い物質がでる、ということもありません。
もう一つの汚れ、という観点から見てます。
この汚れの一番の理由は、小さいお子さんの落書き、ではないでしょうかw
ちがいますか?
うちは、もう壁にクレヨンだか色鉛筆だとかで、書きなぐってあります。
まぁ、仕方ないですし、なんといってもキャンバスが真っ白なので、書きやすいんでしょうねw
おまけに、表面もつるつるではなくて、先ほども言った通り微小な気泡、すなわち、紙のようなざらつきもあって、ちょうどきれいにかけちゃうんですよね。こまったことに。
また、当然のことながら、マジックもかけてしまいます。
壁紙ならとれるような水性のマジックでも、しみこんでしまってもはやとることは不可能。。
だめじゃん!
なんて声が聞こえてきそうですが。。
まぁ、そういう時期はあるとほっといたとして、例えば、半年に一度など、壁を塗ってしまうという手もあるわけです。
今やホームセンターなどに行けば、漆喰の粉を売っています。
少量であれば、こねるもの簡単ですし、塗るのも簡単です。
さっとひと塗りすると、当然漆喰を上から塗ってしまうので、それまでのよごれは見えなくなってしまいます。
塗った後も、ひとつの味としておけばよいのではないでしょうか。
施工も楽だったりします
壁紙の成功では、当然元の壁紙をはがすところから始まります。
そして、はがした後の凹凸を埋めるパテ作業がはいります。これをしないと、一見きれいに見えているはがし後も、かなりでこぼこしているのが壁紙を張った後に目立ちます。
陰影とはそういうものです。
で、この漆喰ですが、壁紙の上から塗れたりします。
むしろ、壁紙の上からぬることによって、下地の灰汁がでて汚れたり、ということがありません。
なので、施工主様自ら行うことができます。
私なんかも、施工しているビデオをみて、見よう見まねで一番人目に目立たない寝室の壁一面を練習用に使ってみましたw
6畳間の一面でもぬったら、それなりにコツがつかめます。
あとは、人目に付くような場所でも塗ってしまう、という感じでしょうか。
素人がやっても、それが味になるのが塗り壁の特徴です。
お値段は、塗りやすい漆喰というのがありまして、6畳を考えた場合、
漆喰代 3万円
人件費 6万円
といったところでしょうか。
もちろん、面積が少なければ、一日で終わってしまい人件費もかかりませんが
下地と上塗りと最低でも二塗りするので、乾燥させる時間が必要になりますので、最低でも2日は必要かと思います。
場合によっては、下地の状況次第で3回の塗りが必要になるかもしれません。
六畳間を壁紙すべてを貼り変えようとしたら、どうでしょうか。
15万円くらいはかかるのかな、と思います。
人件費がかからなければ、本と安く済むものと思ういますので、ここはひとつ、ご自身で楽しんでやられることをお勧めしますよ。