畳からフローリング張り替えに必要な「高さ調整」

畳からフローリング張り替えリフォームについての基本も載っているこちらのページもご参照ください。

→ 段差はそのままでもいい?畳からフローリング張り替え価格

パック料金が適用できる、畳からフローリング貼替での簡易な段差調整とは?

個室の場合は最悪段差をなくす必要はありません。畳5cmとしたら、防音材10mm、下地合板12mm、フローリング15mmの合計37mmとなり、その差12mmとなりますので、これくらいであれば何とか目をつぶれます。

あくまで、個室の場合ですよ。買取業者と呼ばれる、やっすい物件を買って、それを最小限のリフォームをして売る業者は、スラブ上にクッションフロアだけなので、4cmくらいの段差があることもしばしばですからね。

某リフォームサイトではレベル合わせを行ったうえで15.8万円、ということを提示しました。

「簡単な調整」であれば、という条件付きでしたので、その簡単とはどういうことかを推測します。

まず、この施工はその大前提として、マンションではありません。

マンションになってしまうと、防音施工が必須になるわけで、それが考慮されてませんので、戸建て、とおもってください。

あるいは、賃貸マンションの大家さんが防音規格を気にすることなく施工できる場合、ですね。(住民にとってはえらいことですがw)

段差(画像クリックで拡大します)

畳の厚さは大体が5~6cmになるかと思います。

その高さを上げる方法としては、根太上げになるわけです。この根太上げというのはどういうものかというと、畳を取り払った下地に対して、3×4cm、もしくは40cm×40cmの角材を約30cm間隔に並べて、それを下地にするというものです。

大体合板フローリングの厚みは12mm、もしくは15mmですので、3cmを使うか4cmを使うかは、その現場によりけり、ということになるかと思います。なので、最終的には積み上げるだけで5mmほどの段差になります。

これであれば、水平器でレベルを合わせる微調整が入るくらいで、大きな加工は必要ありません。(これだけでも結構大変な作業には変わりませんが。)

ただし、部屋が二部屋続きで、そこのレベルを合わせたい、ということになると、1mm単位での調整が必要なりますので、こうなるとおそらく「むつかしい調整」、になってくるものと思われます。

そうなった場合に、パック料金からは大きく外れるものと想像します。

これは作業時間的にも一気に飛躍しますので、人件費ももともとの施工が1人で何とかなるかというところが、2人以上に増えることは間違いありません。おそらく某リフォームサイトの15.8万円は、一気に25万円を超えてくるものと思います。

と、大体高さを調整する方法はこんなところです。



「簡単な調整では済まない」続き間があった場合のレベル合わせの方法とは?

間取りでは、その1mm単位の調整が必要な状況はどういったことか。

それは続き間を一つの部屋にしたい、といった場合です。

たとえば、左の間取りを見てみましょう。最近のLDKって、広いですよね。この間取りの下の和室8畳をフローリングにしてLDKを広くしたい!といった場合です。

この場合、フローリング材質を合わせるためにはDK、L、和室のフローリング高さ(レベル)を一緒にする必要があります。

この場合、もともとのフローリングを下地合板代わりにして、その上にフローリングを施工することになるのですが、その場合、和室の畳を取り除いて下地合板を張る際の高さは、きっちりとLに合わせる必要があります。

(戸建てで考えますので、まずは防音材はおいときます)

下地の高さ(レベル)を合わせる、ということですね。

この時の段差は1mm以下でないと問題です。フローリングが変形します。合板フローリングならまだしも、無垢フローリングでは決定的にNGですね。

このような調整は、おそらくパック料金でのレベル合わせでは不可能でしょう。

では、この場合の調整はどうやってやればいいのか。いろいろな部材が存在します。そのあたりは職人さんが知っているように思いますが、ここで少しだけ紹介して置きいましょう。

・根太のスペーサー調整

単純に根太にスペーサーをかませる方法です。根太の下に1mmの板材を積んでいく方法です。このようにすれば、最大0.5mmの段差ですみます。その固定には接着剤なりビスなりボルトなり、が用いられますが、最近は接着技術も進んでいるのでありなのでしょうか。ちょっと不安ですが。

・高さ調整ボルト付保持材

プラ木レンねじ式で高さを調整するボルトのついた保持材とおもってもらえばよいでしょう。具体的には「プラ木レン」という商品があります。

こちらは安いですし施工が楽です。入手もホームセンターで発注すれば単価300円くらいだったように思います。6畳であれば大したコストではありません。ボードも入れて2~3万円もあれば十分かと思います。

ただし、スラブとこちらの固定が接着なので、日にちを要しますね。

こちらの商品はプラスチックですが、ゴム脚付きの金属ボルトのものもあります。今はいろいろな商品があるので、施工も楽になっていますね。

1mm以下の段差調整を行うフローリング張り替え価格はいくらか?

では、防音材を考えない場合、どうなるか。

基本を15.8万円として、調整する材料や調整するための工法を導入したとして、人が2人追加になると考えます。材料代は大した変化はないでしょう。

単純に人件費で6万円程度かわるでしょうか。かつ、そのまま素直にこれだけのアップで済めばよいですが、通常、なんだかんだで盛られますw

おそらく25万円くらいではないでしょうか。

この盛られるのがいくらかは、最安サイトもコントロールしません。あくまで、施工担当の工務店が見積もりを出すところになります。

人件費アップ分だけで済むのか、いろいろ技術料的な部分も持っていかれるのか。それは工務店次第ですね。

防音材を追加した場合はどうなるか。

それはこちらで詳細を述べておりますが、原価計算で35.5万円となります。そこにいろいろと工務店の経費やら利益やらが乗ってきます。採取的には50万円以上ではないでしょうか。

今のところ、リフォームという定価のない商品に対して、ある程度はパッケージ化=定価格化された商品も出てくるようにはなりましたが、それでもちょっとしたイレギュラー対応が入った場合は、すぐに変わってしまいます。

それを「カフェ」のようなリフォームにて低価格で、しかも、パッケージ化した商品が弊社の商品となります。

もちろんオプションでの変動はございますが、これだけ明確なお見積もりを出せるのは弊社商品の「カフェリフォーム」だけではないでしょうか。



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